木屋旅館本館(きやりょかんほんかん

建築主は、明治6年、追手通りに饅頭屋(喜作餅)を開いた木屋徳右衛門の2代目木屋徳三郎で、明治44(1911)年堀端通りの現在地に商人宿として旅館「木屋」を開業した。 木造二階建ての切妻造り平入り、桟瓦葺で、通りの正面から見る建物の外観は、連子格子窓と2階の窓が連なり、風情ある佇まいを醸し出している。 平成710月に廃業したが、その後、平成2212月に宇和島市所有となり、平成244月から宿泊施設として民営されている。桁行中央部を玄関ホールや階段室とし、東西に配する客室では、室ごとに意匠を違えた座敷飾を備える。城下町の風情を伝える和風旅館である。

   

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