松山城小天守(まつやまじょうこてんしゅ)
昭和42年建築 木造二階建、瓦葺
松山城南隅櫓(まつやまじょうみなみすみやぐら)
昭和42年建築 木造二階建、瓦葺
松山城北隅櫓(まつやまじょうきたすみやぐら)
昭和42年建築 木造二階建、瓦葺
松山城玄関多聞櫓(まつやまじょうげんかんたもんやぐら)
昭和42年建築 木造平屋建、瓦葺
松山城玄関(まつやまじょうげんかん)
昭和42年建築 木造平屋建、瓦葺
松山城十間廊下(まつやまじょうじゅっけんろうか)
昭和42年建築 木造平屋建、瓦葺
松山城多聞櫓(まつやまじょうたもんやぐら)
昭和42年建築 木造平屋建、瓦葺
松山城筋鉄門(まつやまじょうすじがねもん)
昭和42年建築 木造、瓦葺
松山城内門(まつやまじょううちもん)
昭和42年建築 木造、瓦葺
松山城は21棟の重要文化財を擁する近世平山城で、登録物件は昭和8年に焼失した連立式天守の小天守や隅櫓、多門櫓、門などを昭和42年伝統木造により再建したものである。小天守はロ字形平面の連立式天守東南隅に建つ入母屋造り本瓦葺きの二重二階櫓で、天守に次ぐ規模を誇り、天守中枢部の堂々たる構えを形成している。南隅櫓は連立式天守西南隅に建つ入母屋造り本瓦葺きの二重二階櫓で、外側の西北二面は下層の各隅に庇付きの石落しを付し、上層に高欄をまわすなど天守隅角部(ぐうかくぶ)の構成を示す。北隅櫓は南隅櫓と同形式の二重二階櫓で、連立式天守西北隅に建つ。天守西面の構えを左右対称に整えるとともに、多層建物が連なる天守の荘重な景観を形成している。玄関多聞櫓は北隅櫓の東側に接続して建つ入母屋造り本瓦葺きの一重多聞櫓で、南に廊下を通し、北に一室を配する。南面西寄りに向唐破風本瓦葺きの玄関を接続し、天守玄関部の構成を示す。十間廊下は南隅櫓と北隅櫓をつなぐ廊下造り本瓦葺きの一重多聞櫓で、内部を一室とし、外面の西側に狭間(さま)を整然と並べる。天守防御の城郭構造の要衝となる建物である。小天守と南隅櫓をつなぐ多聞櫓も同形式の十間廊下と同じく天守防御の城郭構造を示す。天守南側の小天守との間に両下造り本瓦葺き、一重櫓門の筋鉄門、同じく天守西側の玄関多聞櫓との間にも両下造り本瓦葺。一重櫓門の内門を設けて各枡形を構成し、天守の堅固な門構えを形成している。
松山城全景
松山城小天守
松山城南隅櫓、十間廊下、北隅櫓
松山城内門
登録有形文化財一覧にもどる