明星草庵(みょうじょうそうあん)
大正期建築、平成2(1990)年移築。南面して建つ木造平屋建・平入り・入母屋造茅葺。合掌造の屋根は当地方の江戸時代から大正期まで続く一般的な農家住宅の特徴を持つ。礎石の上に直に柱を置き、貫工法を入れて屋根に梁をかける伝統工法により構築する。柱材にヒノキ・ケヤキ・スギ材が認められ、特にケヤキ材は大変良質のものを使用している。8畳2室に、南から西側に半間の縁を廻らす。土間三和土(たたき)仕上げで北側に囲炉裏間を設けている。
大正期の民家であるが、建築時に愛治地区にあった古材を移転したとのことから、材としては古く、江戸時代までさかのぼるものであり、貴重である。