宇和島市立歴史資料館(旧宇和島警察署)
当館は、明治17年、宇和島警察署庁舎として同市広小路に建築されました。建物は、木造寄せ棟造り二階建て423平方メートル。玄関は、ペジメント(三角切り妻屋根)を載せた張り出しポーチで、三角形に材を組み合わせたトラス構造や、西洋風の重厚な上げ下げ窓枠を用いるなど、当地方では先駆的な本格的洋風建築であります。
昭和27年、南宇和郡西海町が町制を敷いたのを機に同町船越に移築され、町庁舎として使用されていましたが、老朽化に伴い、同町が庁舎を建て替えることとなり、平成2年1月に解体、再び宇和島市が引き取りました。市は平成4年8月、同市住吉に移築復元し、同10月から、歴史資料館として、郷土の歴史民俗資料を展示、一般公開しています。