人権・同和教育だより第102号  幸せへの道

多文化共生の時代

 

 

 

外国人の人権を考えよう

 

愛媛県においては、「ひめ国際化推進基本方針」のもと、産業、観光、教育など様々な分野で国際化、国際交流を進めており、本県を訪れる外国人や県内に在住する外国人も年々増加の傾向にあります。

 しかし、歴史的経緯や生活習慣、文化の違いから、外国人に対する偏見や差別があり、愛媛県国際交流協会が行った在県外国人生活実態調査によると、約4割の外国人が日常生活や、就職、教育、結婚などで何らかの差別的な扱いを感じたと回答しています。

 また、最近では、四国遍路の休憩所等で、特定の外国人を排除する貼り紙が見つかるなど、県内でも外国人に対する差別が問題となっています。

 外国人への差別や偏見をなくすために、多様な文化、習慣、価値観等の違いを正しく認識したうえで、国籍や民族を問わず全ての人が同じ人間として尊重し合い、共生できる地域社会の実現について考えましょう。

 

T 外国人の人権

 

       U 外国人の人権Q&A

 

@ 愛媛県に住んでいる外国人

 

A 外国人に関わる人権問題

 

         B 外国人の人権を尊重するための取組

 

       V 多文化共生社会を目指して

 

       W 「共に生きる」

 

 

 

T 外国人の人権

県は外国人の人権についてどのような考えを示していますか。

 

愛媛県人権施策推進基本方針(第二次改訂版)において

人権問題における重要課題の一つとして取り上げています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 社会情勢の変化に伴い、様々な人権問題が発生しており、今後ともそれぞれの

人権課題に対応した施策の推進やあらゆる場を通じて、人権意識の高揚や人権擁

護の推進が求められています。

愛媛県が示す重要課題

 

〇女性 〇子ども 〇高齢者 〇障害者 〇同和問題 〇外国人

〇エイズ患者・HIV感染者  〇ハンセン病患者・回復者 

〇犯罪被害者等 〇性的マイノリティ 〇インターネットによる人権侵害

〇北朝鮮による拉致問題

〇被災者 〇その他の重要課題(刑を終えて出所した人・アイヌの人々・ホームレスの人々・人身取引・その他)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【外国人】

 外国人と日本人が、互いに多様な文化や習慣、価値観等の違いを正しく認識し、

国籍や民族を問わず、全ての人が同じ人間として尊重し合い、共生できる地域社会

の実現に努めます。

【施策の基本方向】

 ◎ 国際理解の促進と共生意識の醸成

   〇県民に対する啓発活動の実施

   〇学校教育、社会教育の推進

 ◎ 外国人が暮らしやすい地域社会づくりの推進

   〇情報提供や相談体制の充実

   〇外国人労働者の相談等支援体制の充実

   〇外国人の保健・医療・福祉施策の推進

 

参考:愛媛県人権施策推進基本方針(第二次改訂版)

 

 

 

U 外国人の人権Q&A

 

 

@ 愛媛県に住んでいる外国人

1 愛媛県内には、これまでどれくらいの外国人が住んでいるのですか。

3 日本に住む外国人の在留資格にはどのようなものがありますか。

2 愛媛県内には、どこの国(地域)出身の外国人が住んでいるのですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


A 外国人に関わる人権問題

1 日本に住んでいる外国人に関し、どのような人権問題が起きていると思いますか。

3 四国遍路の休憩所等において、特定の外国人を排除する貼り紙が見つかったということですが、これにはどのような問題がありますか。

2 実際に外国人の方は差別を感じているのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


B 外国人の人権を尊重するための取組

1 地域での取組「識字学級」四国中央市

2 関係機関の取組「公益財団法人愛媛県国際交流協会」

 

 

 

 

 

 


 


V 多文化共生社会を目指して

多文化共生社会を目指して

 

 

 

 

国籍や民族の異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、尊重し合い助け合いながら、共に生きていく社会を多文化共生社会と言います。 

しかし、現在の日本の社会には、年齢、性別、働き方、国籍、宗教、価値観など、様々な違いがあるにもかかわらず、その違いを認めにくい側面があります。こうした社会では「マジョリティ(社会的多数派)」と「マイノリティ(社会的少数派)」という枠組みができやすくなり、「マイノリティ」が排除される構図につながります。そこでは外国人を「マイノリティ」と捉え、偏見をもったり排除したりする場合が出てきます。

そこで私たちは、同じ地域で暮らす仲間、同じ会社で働く仲間、同じ学校で学ぶ仲間として、文化や価値観、生活習慣の違いを認め合い、外国人と共生する社会を築いていくという気持ちをもつことが大切になってきます。

このことは外国人に限らず、日本における全てのマイノリティの人権問題に共通することです。

 

 

 

 

 

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇外国人の人権を自らの問題として捉える。

外国人の人権侵害として、切り離して考えるのではなく、共に暮らす住民として、自らの問題と捉え考えていくことが大切です。

 

〇異文化理解にとどまらず、課題解決のために行動する。

外国人の人権というと、異文化理解の取組や交流を中心とした活動がよく行われています。そこにとどまらずに、歴史的、法的、制度的、社会的、心理的な様々な側面を捉え、課題解決のために行動することが大切です。

 

〇他の人権課題と関連づけ、人権学習を深める。

外国人の人権を、尊厳、差別といった人権における普遍的な視点から、同和問題をはじめとする様々な人権課題と関連づけて、人権学習を深めることが大切です。

今後の学習を進めるにあたって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                        

W 共に生きる

「共に生きる」

私は2010年に、留学生として愛媛に来ました。愛媛を選んだ理由は、美しい日本の中でも、愛媛は特に静かで住みやすいと感じたからです。

愛媛に来て、バングラディシュとは文化が違い、とまどうことも多くありました。最初にアパートを借りるとき、日本人の保証人が必要で苦労しました。家賃を払うと言っても理解してもらえず、日本に来たばかりの私に保証人がいるはずもなく困りましたが、親切な大学の先生の協力でようやく借りることができました。しかし同じような問題で困っている友人もたくさんいました。

日本語が分からずに困ることもあります。バスの乗り降りが分からなかったり、漢字が読めず家に届いた書類の意味が分からなかったりしたことがあります。そんな時には、近くの人やアパートの隣人、友達が優しく教えてくれます。それに日本の役所や銀行などはとても親切で、外国人が使いやすい仕組みになっています。

私には妻と小学生の娘がいます。日本人の友達もでき、愛媛での生活を気に入っています。話ができたり、相談できたりする友達がいるということはとても素晴らしいことです。

私は今年の10月に卒業します。そして親しみのある松山の会社に就職をすることに決めました。親切な友人たちに感謝しながら、これからも愛媛で暮らしていきたいと思います。

               松山市在住男性(バングラディシュ)