遠登志橋(おとしばし)

  明治38(1905)年建築、平成4(1992)年改修。新居浜市内山間部を南北に流れる国領川水系小女郎川(こじょろうがわ)に架かる。別子銅山から出る坑水(※1)の排水路及び人道橋として架設された鋼製スパンドレルブレースト(※2)単アーチ橋で、支柱の鋼材はドイツ製、アーチにはI型鋼(※3)を用いる。鋼製アーチ橋としてはわが国最古級のもので、平成4年に古いアーチ橋保存のため、上部に吊橋を架設する改修を行った。

  ※1:坑内から排出される銅や鉄などの金属成分を含む水。
  ※2:桁とアーチ材の間(スパンドレル)に三角形のトラスを持つ形式の橋で、通路部が主構造の上部にあるもの。
  ※3:断面がI型をしている鋼材。

   

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