「えひめ教育の日」が4年目を迎えるに当たり、このように盛大に推進大会が開催されますことを、心からお喜び申し上げます。
 平素、県教育会の田鍋理事長はじめ「えひめ教育の日」推進会議の皆様方には、本県教育行政の推進に多大の御尽力を賜っております。ありがとうございます。
 また、本大会を御共催いただきました、えひめ若年人材育成推進機構の皆様方には、経済雇用情勢が厳しい中、若者のキャリア教育や就職支援に格別のお力添えを賜っております。この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。
 3月に発生をいたしました東日本大震災では、死者・行方不明者が約2万人にものぼっております。被災地の教育現場にも甚大な被害が生じているところでございますが、推進会議の皆様方には、発生直後から、私ども県教育委員会と一緒になって、義援金の募集をはじめ、心のケア対策、補充学習支援に向けた教職員等の被災地への派遣、県内イベントへの招待による被災地と愛媛の子どもたちとの交流など、数々の支援活動に迅速かつ積極的に御協力を賜っております。深く感謝を申し上げます。
 御案内のとおり、被災地支援の一環として、3日前に来県し、今日、ふるさと岩手へ帰っていかれました岩手県立大槌高校を皮切りに、被災地の10校1,250名の高校生が修学旅行で本県を訪れることになっております。
 県教育委員会におきましては、この機会に、県内各地で学校の特色を活かした交流に積極的に取り組み、本県の高校生に人を支え応援する価値を学んでもらいたいという風に考えておりますので、各地で2月まで参ります修学旅行生たちをお見かけの際には、温かいお声をお掛けいただければ幸いに思います。
 さて、今回の大震災では、「思いやりの心」や「生きる力」など教育の重要性がクローズアップされましたが、次代を担う子どもたちがこうした豊かな人間性をしっかり身に付けられますよう、この「えひめ教育の日」の取り組みを通じて、行政や学校だけでなく社会全体で力を合わせて、教育に取り組んでいくことが、今強く求められていると思うのであります。
 今年度も、関係者の御尽力によりまして、先ほど田鍋会長のお話にもありましたが、一昨日にはエミフルMASAKIで各種イベントの競演により華やかに推進フェスティバルが開催されましたほか、11月には県内各地で1,300件を超える教育関連行事が実施されることとなっております。「えひめ教育の日」が県民運動として着実に普及・定着しているものと、大変心強く存じております。
 どうか皆様方には、本日の「えひめ教育の日」を契機として、これからの教育について一緒にお考えいただくとともに、家庭や地域総ぐるみで取り組む教育の推進に向け、なお一層の御協力を改めてお願い申し上げます。
 終わりに、御出席の皆様方の御健勝、御活躍を心から祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。
平成23年度 「えひめ教育の日」推進大会
県教育長祝辞


                            日時:平成23年11月1日
                                  場所:エスポワール愛媛文教会館