「えひめ教育の日」推進会議の御提唱により「えひめ教育の日」が制定されてから5年目を迎える今年、「えひめ教育の日」推進大会がこのように盛大に開催されますことを、心からお喜び申し上げます。 また、推進会議の皆様方には、「えひめ教育の日」の普及・定着はもとより、本県の教育行政の推進に多大の御尽力を賜りますとともに、本推進大会を御共催いただいた「えひめ若年人材育成推進機構」の皆様方には、経済雇用情勢が厳しい中、若者のキャリア教育や就職支援に格別のお力添えをいただいており、この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。 さて、今年は、本県出身の柔道男子中矢力選手の銀メダルをはじめ、日本選手団がロンドンオリンピックで史上最多の38個のメダルを獲得するほか、去る10月8日には、京都大学の山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞を受賞するなど、東日本大震災からの復興や経済再生に取り組む我が国にとって、自信や誇りを取り戻す明るい出来事がございました。 本県の子どもたちにつきましても、ぎふ清流国体のボート舵手付きクォドルプル少年男子・少年女子での高校生選抜チームのアベック優勝をはじめ、「俳句甲子園」での松山東高校の11年ぶりの優勝、全国中学校体育大会ソフトボール男子での重信中学校や、全国小・中学生箏曲コンクールでの野村中学校の全国優勝など、様々な分野で目覚しい活躍がみられました。 一方、全国的には、いじめ問題や通学路の安全確保などへの対応が大きな課題となっておりますが、これら課題の解決を図るためには、行政や学校だけでなく、保護者や地域の皆様の参画のもと、社会総がかりで教育に取り組み、安心して学べる環境を提供するとともに、子どもたちに豊かな人間性や生きる力を育み、次世代を担う子どもたちの健やかな成長を支援していくことが必要不可欠となっております。 このような中、推進会議におかれましては、県民総ぐるみによる教育の推進に御尽力いただいているところであり、去る10月28日には、エミフルMASAKIで、世界の頂点に立った八幡浜工業高校生による自律型ロボットの実演をはじめ、子どもたちがチャレンジする姿を紹介する推進フェスティバルが開催されましたほか、11月には県内各地で1,300件を超える教育関連行事が実施されることとなっておりまして、「えひめ教育の日」が県民運動として着実に定着しつつあると、大変心強く存じております。 本日は、この後、「えひめ教育の日」推進宣言のほか、筑波大学の石隈利紀教授による記念講演などが行われるとお伺いしておりますが、どうか皆様方には、本日の「えひめ教育の日」を契機として、これからの教育について一緒に考えていただくとともに、これまでにも増して、家庭や地域、そして企業など県民総ぐるみで教育を推進するため、一層の御支援、御協力を賜わりますよう改めてお願い申し上げます。 終わりに、御出席の皆様方の御健勝、御活躍を心から祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。 平成24年11月1日 愛媛県教育長 仙波 骼O |
平成24年度 「えひめ教育の日」推進大会 |