令和元年度 「えひめ教育の日」推進大会
県教育長祝辞


                               日時:令和元年1027
                               場所:新居浜市市民文化センター

 

 令和元年度「えひめ教育の日」推進大会並びに推進フェスティバルの御盛会、誠におめでとうございます。

 推進会議の皆様方には、日頃より、「えひめ教育の日」の普及・定着はもとより、本県教育の振興・発展に格別の御尽力を賜り、厚くお礼を申し上げますとともに、本大会を共催いただいております一般社団法人えひめ若年人材育成推進機構の皆様方、そして開催地の新居浜市教育委員会並びに学校関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 さて、グローバル化の進展、AIや5Gといった技術革新など、子どもたちを取り巻く環境が激しく変化する中、これからの社会を創り出す子どもたちが、社会と関わり合い、自らの人生を切り拓くために求められる資質・能力とは何かを明確にし、育んでいくためには、学校だけではなく、その目指すところを社会と共有・連携した「社会に開かれた教育課程」の実践が求められています。

こうした中、県教育委員会では、「愛媛県教育の振興に関する大綱」の基本方針の第一に、学校・家庭・地域が連携した教育の推進を掲げ、社会総がかりで未来を担う子どもたちの健やかな成長を支援することとしており、3年目を迎えた中学生の職場体験学習「えひめジョブチャレンジU−15事業」の全市町での拡充実施や、高校生が地域課題の解決等の探求的な学びを通して、卒業後も地域社会や産業を支える有為な人材となれるよう育成を図るほか、地域とともに魅力ある学校づくりにも取り組むなど、地域と一体となった教育活動の充実に力を入れているところです。

一方、喫緊の課題となっております教員の長時間勤務の是正については、県教育委員会におきまして、今年5月に「愛媛県学校における働き方改革推進本部」を設置し、より実効性のある取組を推進しているところであり、本日はその一環として、「愛媛県学校における働き方改革推進共同宣言」を行うこととしておりますので、保護者・地域、関係団体等の皆様にもこうした取組に対しまして、御理解・御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 また、本日は、地元の小・中・高校生による発表や伝統芸能の披露等が行われるほか、千葉敬愛短期大学の明石要一(あかし よういち)学長より、「家庭・学校・地域のトライアングルで子どもを元気にしよう!」と題してご講演いただきますが、社会全体で取り組む教育について、再認識する貴重な機会になるものと期待しております。

終わりに、本日の推進大会・推進フェスティバルが実り多いものとなり、家庭や地域、企業など県民総ぐるみの教育を推進していくため、改めて県民一人ひとりが教育について考え、行動する契機となるよう強く期待いたしますとともに、推進会議の益々の御発展と、御出席の皆様方の御健勝・御多幸を心から祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

 

 

令和元年1027日        

愛媛県教育委員会教育長 三好 伊佐夫