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高校生「愛とこころの交流体験」推進事業 |
高校教育課 |
本県では、高校生が、地域から学ぶ活動や地域に貢献する活動を企画し、実践することを通して、地域の様々な世代の人々との交流を行い、他者を尊重し思いやる心、自己を肯定し大切にする心、社会性、協調性、規範意識などをはぐくむことを目的に、「愛とこころの交流体験」推進事業を行っています。
その中でも、今回は、新居浜南高校、伊予農業高校、宇和高校の取組について紹介します。
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1 新居浜南高校の取り組み
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(1)実施内容 |
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ア |
地域から学ぶ交流体験 |
○ |
絵本・民話の読み聞かせ学習会(家庭総合・ホームルーム活動) |
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地域の読み聞かせボランティア団体「民話の里・すみの」から、地域の民話を朗読や語りで聞きました。民話には命の尊さ、郷土への思いなどの力があり、子ども達に伝えることで豊かな人間育成につながるという読み聞かせの効果を学びました。
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○ |
乳幼児との触れ合い(発達と保育、児童文化) |
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地域の保育園を訪問し、手作りの大型かるたや輪投げ、絵描き歌で子どもの発達の特徴を学びながら交流を行いました。また、保育園児を学校に招き、一緒にクッキー作りやパズル遊びで交流を行いました。
8月、12月には保健センターで行われた乳幼児健康診査を見学し、5か月児、1歳6か月児との触れ合い体験を行いました。また、乳幼児の保護者から子育ての大変さや楽しさなどの聞き取りを行いました。 |
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○ |
近代化産業遺産学習(産業社会と人間、学校行事、情報科学部) |
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別子銅山跡地(マイントピア別子)と廣瀬邸を地域のボランティアガイドの説明を受けながら鉱山などの見学を行いました。また、本校情報科学部が講師役を務め、経済産業省が全国の文化遺産として認定している近代化産業遺産についての講演を実施し、新居浜の歴史と文化を学びました。情報科学部は、新居浜市生涯学習大学の受講や鉱山体験者への聞き取りを行い、別子銅山を中心とした近代化産業遺産の調査研究を行っています。 |
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○ |
今治特別支援学校新居浜分校との交流(福祉)
今治特別支援学校新居浜分校を訪問し、高等部1年生とレクリエーションや手芸で交流を行い、障害に対する理解を深め、支援の方法を学びました。 |
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○ |
企業・施設訪問、インターンシップ(産業社会と人間、ライフスタディT) |
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地域の企業や施設を訪問し、実際に体験することで勤労の意義や社会人として必要な力を学びました。 |
○ |
地域とかかわる課題研究(ライフスタディU) |
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地域の方を講師に迎えて新居浜方言の研究、地域の飲食店からメニュー作成を請け負う会社の運営、多喜浜塩田の研究など、地域の方々に学びながら各自が設定した課題に沿った研究を行いました。 |
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イ |
地域に貢献する交流活動 |
○ |
奉仕活動(学校行事) |
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学校近くの山根大通り、尻無川の清掃活動を行いました。保護者にも参加していただきました。 |
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○ |
地域のボランティア活動
(VYS部、家庭クラブ、S(ソロプチミスト)クラブ)
児童センター、保育園、福祉施設の行事などにボランティアとして参加しました。 |
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○ |
絵本・民話の読み聞かせ活動(家庭クラブ)
地域の民話を題材に紙芝居を作成し、角野小学校を訪問し、朝の読書の時間に紙芝居や絵本の読み聞かせを行いました。学童保育や地域のイベントなどでも活動しました。その様子や民話の語りはケーブルテレビで放映され、より多くの市民に民話を広めることができました。 |
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○ |
近代化産業遺産を生かしたまちづくり(情報科学部)
小学生対象のワークショップ、新居浜市生涯学習大学、教育文化講演などで、これまでの研究の成果を世代を問わず多くの市民に伝える活動を行っています。近代化産業遺産を生かしたまちづくりを進めようと「ゆめまちプロジェクト」に参加したり、全国高校生観光プランコンテストで準グランプリを受賞したりするなど、地域の一員としてまちづくりに積極的にかかわっています。 |
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(2)まとめ |
地域の人々から歴史や文化を学ぶことで、生徒達は地域を誇りに思い、地域を愛する心が育っています。また、交流体験を行うことで、自分の成長を感じ、地域人々の支えで自分の存在や活動が成り立っていることを実感しています。その上で、自分が感じたことや学んだことを地域の様々な人たちに広めることで地域に貢献したいと思うようになりました。
ライフスタディU発表会に出席した来賓の方から「これからも地域に根付いた、地域と共に育つ南高であってほしい」と期待を寄せていただきました。生徒と地域が一体となれる交流活動を今後も続けていきたいと思います。
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2 伊予農業高校の取組 |
(1)実施内容 |
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ア |
1年生の取組
(総合的な学習の時間:海岸の清掃活動)
毎年9月中旬に学校近郊の海岸(新川)でゴミの分別回収作業を伊予市役所と協力して実施しています。 |
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イ |
2年生の取組(家庭総合:保育所訪問)
毎年7月上旬に、学校近郊の保育所(ぐんちゅう保育所)で、乳幼児との触れ合いを通して、人を思いやる心や豊かな人間性を身に付けさせる目的で実施しています。 |
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ウ |
各学科における取組 |
○ |
野菊保全活動(生物工学科:課題研究)
小学校(東温市西谷小学校)への出前授業(環境教育)として、絶滅危惧種のイヨアブラギクの挿し芽による増殖を3年前から実施しています。また、本年は双海町日喰老人会と協力して「下灘駅活性化プロジェクト」が始まり、駅構内にノジギク(瀬戸内海沿岸部に自生)を植え付けました。 |
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○ |
いきいき市・移動販売学習
(園芸流通科:課題研究)
平成9年にスタートした「いきいき市」は、自分たちで栽培した野菜や草花、果物を、近くのスーパーマーケットの価格を参考に価格設定し、販売学習を実践しています。農場近くにある鳥ノ木団地へ、お客様の元へ出向く移動販売を行っています。 |
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○ |
保育園との交流活動、伊予市ものづくりコンテスト
(環境開発科:課題研究)
水田を利用した食育活動として、伊予市の保育園児と「田植え」「稲刈り」「カレー作り」「餅つき」等を実施しています。また、伊予市ものづくりコンテストにも作品を出展しました。 |
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○ |
ひまわり下吾川栽培活動、郡中小学校お菓子つくり(食品化学科:総合実習)
伊予農業高校の環境に関する取組の一つ、ひまわり油からバイオディーゼル燃料を作り、排出二酸化炭素の増加を防ぐプロジェクトを実施しています。
また、2007年から毎年続く郡中小学校とのお菓子作りの交流活動を通して教え教えられるうちに交流が深まっていきました。
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○ |
保育園食育活動(生活科学科:課題研究)
保育所での野菜栽培や、野菜を使ったおやつ作り・料理交流会などで、子供たちと一緒に「食」について学び、ともに興味を深め、地域での食育ネットワークの輪を広げ、「食の大切さ」を園児だけでなく保護者や地域の方にも伝えることができました。 |
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エ |
ボランティアバンクにおける取組
地域からの依頼などをボランティア人材バンクで取りまとめ、本年参加した事業は下記のとおりです。それぞれの事業に多くの生徒が参加しました。
○第40回春まつり野球拳全国大会 ○住吉祭 ○第11回なぎさ祭り ○重信川クリーン大作戦 ○伊予市みなみ商店街夜市 ○野鳥の巣箱かけ ○松前町サロン・ボランティア活動発表会 ○ユニセフ ハンドインハンド募金 |
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(2)まとめ |
上記の取組内容のとおり、本校においては地域から学ぶ交流体験や、地域に貢献する交流体験を多く実施しています。これらのことにより、生徒一人一人が他者を思いやる心、自分自身を大切にする心、社会性、協調性、規範意識等をはぐくんでいると思います。
また今後、農業高校ならではの取組を精選し、活動を続けていきたいと思います。
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宇和高校の取組 |
(1)実施内容 |
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ア |
全校奉仕活動
年間2回、学校周辺の清掃奉仕活動を全校生徒で行っています。特に、日ごろ利用している卯之町駅とバスの営業所のトイレやその周辺、また、行き届きにくい遍路道や公園等を中心に作業を行いました。 |
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イ |
地域に恩返し−ちょっとボランティア−
町民有志のボランティアで町内の清掃活動を行っています。本校では生徒会、部活動単位で参加者を募り、80名前後の職員、生徒が参加しました。今年は、宇和町運動公園周辺の清掃を行いました。 |
ウ |
2年生奉仕活動等体験活動
2年生全員に対して活動場所の希望調査を実施し、12月中旬に、奉仕活動などの体験活動を行いました。
開明学校や米博物館(雑巾がけレース「Z−1」開催場所)などは、町外から訪れる人も多くいます。しかし、職員が少なく日ごろ掃除が行き届いていない箇所もあり、高校生の清掃奉仕は職員の方々に大変喜ばれています。
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班
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活動場所
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活 動 内 容
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人数
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@
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保育体験活動
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宇和児童館
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清掃活動
クリスマス会出し物
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12名
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A
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高齢者介護
体験学習
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福祉の里
デイサービスセンター
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高齢者との交流や介護実習
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6名
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B
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障害者介護
体験学習
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松葉学園
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清掃奉仕活動
障害者との交流や介護実習
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6名
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C
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清掃奉仕活動
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開明学校・民具館
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施設見学・清掃奉仕活動
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20名
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D
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清掃奉仕活動
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先哲記念会館
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施設見学・清掃奉仕活動
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12名
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E
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米博物館
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清掃奉仕活動
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12名
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F
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宇和文化会館
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清掃奉仕活動
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10名
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G
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交流学習
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特別支援(宇和養)
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交流活動
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20名
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H
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特別支援(宇和聾)
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12名
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・本年度はインフルエンザのため、福祉の里、松葉学園、宇和特別支援学校
(宇和養)の3施設が直前に中止となり、他の場所に振り分けて実施しました。 |
開明学校(明治の授業体験)
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宇和児童館での活動
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エ |
家庭クラブ |
○ |
わくわくチャレンジ創作教室
わくわくチャレンジ創作教室とは、宇和町内に在住する幼児・小学生とその家族、本校の家庭クラブ員とが共に物づくりをする活動です。約30名を募集し、メッセージカードやカレンダー、また、お菓子づくりなどの創作活動を行っています。親子で物づくりに励む姿はほほえましく、地域の方々とコミュニケーションがとれるよい機会となっています。
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オ |
農業クラブ |
○ |
明間小学校とのそば打ち体験
昨年からそばの栽培を始めた生物工学科が、本年度は明間小学校4、5、6年生22名を本校に招き、9月初旬にそばの種まき、12月初旬に刈り入れ、脱穀を行いました。2月にはそば粉をひき、そば打ちを体験する予定です。 |
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種まきの様子
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昔ながらの器具を使った脱穀の様子
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○ |
幼稚園との交流
農業従事者の減少のため、園児のイモ掘り体験ができなくなったことをきっかけに卯之町幼稚園との交流が始まりました。現在では、5月マドレーヌ作り、6月トマト収穫、10月イモ掘り、11月ダイコン収穫、1月クッキー作りを園児と共に行っています。 |
カ |
図書委員会 |
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12月下旬、図書委員約20名が保育園との交流を行いました。
生徒たちは楽しそうに、紙芝居、絵本の読み聞かせ、手遊び歌、パネルシアターを行いました。
生徒の感想には、「練習する期間があまりなく、緊張し間違いもありました。でも、子供たちはとても喜んでくれて、その笑顔を見るととてもうれしくなり、やってよかったと感じました。」とありました。よい交流が持て、次回は、将来保育士を希望している生徒にもぜひ参加してほしいと感じました。 |
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(2) まとめ
本校は宇和の地に学舎を構え、100年が過ぎた伝統校であります。その長い年月の間、地域の方々に支えられ、また、期待もされてきました。この高校生「愛とこころの交流体験」推進事業では、本校の特色や宇和の地域性を生かし、様々な年齢の人々や立場の人と交流することができました。まわりの人から感謝されたり、小さな子どもたちの喜ぶ様を見たりするなど日常の生活とは違う体験や交流を通して、生徒は大きく成長しているように感じました。
これからも、様々な機会を設けて多くの交流を体験させ、生徒のさらなる成長につなげていきたいと思います。 |
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えひめ教育月間「親子で体力アップ」開催事業 |
保健スポーツ課 |
「えひめ教育月間」の主要行事として、親子のふれあいの大切さについて再認識を促し、家庭や地域における取り組みの活性化を図るため、子どもの体力向上や生活習慣の改善をテーマに、親子で一緒に体験できる「親子で体力アップ」のイベントを、平成21年11月22日に愛媛県総合運動公園で開催しました。
イベントのプログラムは、体力づくりのための体操教室、運動のきっかけづくりとなる体験プログラム、栄養や健康に関する学習、展示、紙芝居のコーナー、地産地消の観点から魚を食材とした鯛釜めしやじゃこ天などを販売するコーナーなど、子どもたちが多面的に興味、関心を示すことができるような内容で構成しました。
イベント当日は午後からの雨模様にもかかわらず、会場は約2,300人の参加者で大盛況となりました。特に、元アトランタオリンピック体操日本代表の田中光先生による「ティーチャーヒカルプレゼンツ!体力・元気力向上プログラム!」の体操教室では、多数の親子が一緒に楽しく運動をして、改めて親子のふれあいの大切さを体験できました。
はじめに、ご出演いただきました田中光先生と「地球ににEcoしょ!」のエコ体操と「はやね、はやおき、朝ごはん」の食育ダンスを教えてもらった「みかん一座」座長戒田節子アナウンサーから、愛媛県の子どもたちにメッセージが届いていますのでご紹介します。
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○田中光先生のプロフィール
流通経済大学・准教授、洗足学園短期大学・客員教授。アトランタ五輪に出場 |
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「みかん一座」の皆さん
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ティーチャーヒカルプレゼンツ!体力・元気力向上プログラム! |
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幼稚園、保育園児とその保護者を対象とした体力アップ
音楽に合わせてリズミカルに楽しく体を動かしました。
新型インフルエンザの感染防止のため、多くの子どもたちがマスクを着用して参加しました。 |
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小学生低学年対象の体操基本教室
午後から雨が降り出し、寒くなりましたが、多数の子どもたちが参加しました。
マットを使ってさまざまな動きが体験できました。 |
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みかん一座による「地球にEcoしょ!」エコ体操をみんなで踊ろう
「はやね、はやおき、朝ごはん」食育ダンスをおぼえて帰ろう |
戒田アナウンサーによって、ゆるキャラたちの紹介もあり、子どもたちに大人気でした。
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参加してくれたゆるキャラ達
・愛媛マンダリンパイレーツ「マッピー」・愛媛県赤十字血液センター「あいピー」
・ゆうゆう亭「一平くん」・謎の「タルト」・愛媛県生涯学習センター「Q之助」
・愛媛FC「オーレくん」・えひめこどもの城「コシロちゃん」
・本州四国連絡道路「わたる」・松山商工会議所「しろポン」、「みかポン」
・愛媛県選挙管理委員会「アッピー」・第32回全国育樹祭のシンボルマーク「E〜もりくん」 |
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レッツ新体操! |
新体操発表会 |
新体操教室 |
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子どもチャレンジランキングコーナー「子どもの遊びのランキング」 |
フィルムケース積み |
豆つまみ皿うつし |
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トランポリン体験コーナー |
トランポリンコーナーは子供たちに大人気で、いつも順番を待つ列があり、時間待ちの状態でした。
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○射撃体験コーナー |
○食育・栄養コーナー |
デジタルピストル・デジタルライフル
ビームライフルで撃ってみよう
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栄養を考えた望ましい朝食の展示、紹介
食事相談 |
○おさかなキャラバン隊 |
○物販コーナー |
紙芝居「空飛ぶボラ」
人形劇「おさかなのおはなし」
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上灘漁協女性部、遊子漁協女性部
「鯛めし」や「じゃこ天」
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○カヌーに乗ってみよう |
ポロカヤックのカヌーの乗船体験
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○かけっこ、鬼ごっこ等外遊びコーナー |
走る、跳ぶ、投げる等体力テストコーナー
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○親子でサッカーをしよう |
○バドミントン体験コーナー |
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ロングサービス筒入れゲーム
スマッシュ筒当て・かご入れゲームなど
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○マンダリンパイレーツのキャッチボール教室
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これまでご紹介したプログラムの他にも「タグラグビーをやってみよう」と運動器(て・あし・せぼね)の支障にお答えする「整形外科相談コーナー」を開催しました。 |
午後から雨が降り、寒くなりましたが、
楽しくボール投げの遊びができました。
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