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県立図書館子育て支援事業の目的
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子育て支援に係る一般図書の整備や企業への図書の貸出をはじめ、「えひめ・未来・子育てプラン」「愛媛県子ども読書活動推進計画」に基づく子ども読書環境の整備を図るため、親子のさまざまなニーズに応えられるよう絵本・児童書を整備するほか、講座や展示会などの開催を通して、親子で読書に取り組みながら、子育てに関する課題解決ができるよう適切な支援を行います。
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○一般図書室子育て関係図書整備事業
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目的
子育てに関連する図書(出産、育児、子どもの病気・こころの問題、保育施設・学校での生活、親子問題、教育、児童福祉、仕事と家庭の両立)を選定・購入し、一般図書室内の特設コーナーで広く県民に開架することにより、子育てに関係するさまざまなニーズに応えます。
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利用者の声から
「3階の子育て情報コーナーは、テーマ別に本が並んでいて、とても選びやすいです。」と子育て中の方から、声を掛けていただきました。この整備事業により、さらに豊富な資料を揃えることができ、子ども連れの方には、子どもさんを、子ども用の椅子に座らせて、本を選んでいただけるようになりました。今後も利用者の立場に立って、いろいろと工夫していきたいと思います。
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○子育て応援図書貸出し事業 |
目 的
幼少期の読書習慣の定着の重要性、及び読み聞かせの親子関係づくりへの効用等に鑑み、企業や団体等に児童図書や育児書を貸出し、それを3管内の企業等に巡回させることにより、親子読書を通した子育て環境づくりを行います。
図書貸出
子育て支援に取り組む企業(家庭教育協力企業等)やPTA団体等からの申し込みを受けて貸出。貸出し期間は原則2か月とし、順次企業等に巡回。
親子で読書を
家庭で、子どもに絵本を読んでやったり、家族が、それぞれ好きな本を読んだり、そうした、家庭での読書環境作りを応援します。
貸出冊数は、1企業80冊程度。貸出期間は、3~6か月です。
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○本といっしょに、大きくなろう
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目 的
幼少期からの読書習慣の定着のためには、親の働きかけが重要であるが、どの時期にどんな本を与えるか、悩む子育て親に向けて、選定図書リストの配布や図書の貸出とともに、実技を交えた講座を開催して読み聞かせについて学ぶ。また、子ども読書室や、絵本を収蔵している親子読書室の整備を行い、読みたい絵本を見つけやすいレイアウトに配慮し、読書推進を図ります。
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親のための読書支援講座 全5回
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内 容
幼い頃からの読書の意義についての講話、わらべうたの実技指導、乳幼児と絵本のかかわり、紙芝居の楽しさなど、本による子育て中の親の悩み解決を図ります。
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第1回 9月8日水曜日
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「絵本ではぐくむ親子のこころ」
園田学園女子大学 人間教育部学部 児童教育学科講師 影浦紀子 氏
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第2回 9月17日金曜日
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「○○○のような人になる子育て孫育て仲間育て ~絵本を通して~」
NPOちびっこ文庫主催 片山真智子 氏
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第3回 10月1日金曜日
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「子どもと一緒 本と一緒~たいこさんと見つけるお気に入りの1冊~」
砥部まほうのつえ主宰 吉岡泰子 氏
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第4回 10月14日木曜日
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「わが子に贈る かんたん手作り絵本~絵本に親しむまでに~」
えひめ紙芝居研究会のぼ~る主宰 佐伯美与子 氏
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第5回 10月26日火曜日
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「子どもの発達・親の発達:発達を支える環境とは」
愛媛県医療技術大学 保健科学部看護学科准教授 澤田忠幸 氏
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全5回の講座を終えて
子育てが、女性の肩に乗りかかりすぎ、育児ストレスから不安をかかえてしまう母親たち。5人の講師も、参加者と同じように試行錯誤しながら子育てをしてきた、または現在進行中の方々でした。
同じ思いを経験してきた親として、そっと参加者の心に寄り添いながら、温かく語り掛ける講師の姿。5人の講師に共通していたのは、多忙な中でも、常に我が子を思い、絵本を通して子どもとの関係を築いてきた親の姿でした。親が絵本を読んでやることにより、絵本の世界を楽しむだけでなく、愛情を確かめ合うこともできる、それだけでなく、お互いの心の安定につながり育児ストレスが軽減できる・・・。
子どもが健やかに成長していくには親の愛情は欠かせません。また母親にとっては、パートナーの優しい一声も欠かせません。それにプラスして、図書館の講座や所蔵している本が、子育て世代の方々の気持ちをやわらげ、次に進んでいこうとする力になれたら、うれしいです。
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○新刊児童書展示事業
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目 的
絵本や児童書は、タイトルや著者名、対象年齢だけでどんな本かを判断するのは難しく、現物を実際に手に取り、内容をよく見ることが必要です。しかし、出版される児童書すべてが書店に並ぶわけではありません。市町立図書館、学校図書館、家庭文庫等の資料選定に役立てるため、子どもの読書週間に合わせて、国内で出版される児童図書のうち、昨年度購入したものを、「選定用児童書コーナー」に現物見本として展示しました。
展示本を見に来られた方々は、時間の経つのを忘れるほど、熱心に本を見、メモを取られていました。
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○おはなし会支援事業
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目 的
子どもたちの読書への契機として行うおはなし会を充実したものにするため、行事用品を揃え、県下の学校・幼稚園・保育園・図書館等で活動する子ども読書サポーター(子ども読書に取り組むボランティア団体・個人)等に貸出し、その活動を支援します。
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子どもたちが文化に親しむきっかけづくりとなるよう、愛媛県教育委員会と愛媛県文化協会が主催して、今年度初めて「こども文化体験教室」を開催しました。猛暑が続く夏休み最後の週末、子どもたちが2泊3日の合宿をしながら文化体験をしましたので、その様子をご紹介します。
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1 趣旨
夏休み期間中に、県内の文化芸術団体等による小学生を対象とした合宿による文化体験教室を開催し、子どもたちが文化に触れる機会を提供することにより、文化に親しみ、豊かな人間性を育むとともに、本県の文化の活性化と次世代への文化の継承を図る。
2 実施内容
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(1) 開催日程 |
平成22年8月26日~8月28日 2泊3日 |
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(2) 開催場所 |
えひめ青少年ふれあいセンター、県生涯学習センター |
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(3) 対 象 者 |
小学4年生から6年生 |
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(4) 講 師 |
県内在住の芸術家(愛媛県文化協会会員)等 |
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(5) 内 容
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文化活動が初めての児童でも楽しみながら文化に親しめるきっかけ作りとなるよう、遊びやゲームなどの要素を取り入れた教室。 |
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・目指せ名人!(将棋)/日本将棋連盟愛媛県支部連盟
・太鼓であそぼ!(和太鼓)/松前湧水太鼓
・君が主役だ!(演劇)/愛媛演劇集団協議会
・連句って何?(連句)/愛媛県連句連盟
・ゴッホになろう!(美術)/愛媛県美術会 |
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(6) 定 員
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各教室20名(×5教室) 計100名 ※実際に参加した児童:95名
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(7)
主 催 |
愛媛県教育委員会、愛媛県文化協会 |
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教室名 |
1日目 |
2日目 |
3日目 |
目指せ名人! (将棋)
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・跳び将棋大会
・駒の動き方
(ルールを知らない子ども)
・ジャンケン将棋大会
(ルールを知っている子ども)
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・レベルに合わせた詰め将棋
・駒落ち定跡のマスター
・詰め将棋タイムトライアル
・レベル別将棋大会 |
・駒落ち定跡のマスター
・指導対局
・成果発表の練習
・級位認定対局 |
太鼓であそぼ!
(和太鼓)
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・指導者が太鼓を始めた理由等のクイズ形式によるお話
・世界で活躍する演奏家の活動をビデオで鑑賞
・篠笛奏者によるお話 |
・構え方や基本的な打ち方の練習
・指導者による太鼓と篠笛の演奏鑑賞
・太鼓と篠笛の練習
(リコーダーや鍵盤ハーモニカも使用) |
・配役を固定しての成果発表曲の練習
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君が主役だ!
(演劇)
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・劇あそび(縄なし縄とび等)を通じた演劇の基本の学習 |
・配役オーディション
・発声・腹式呼吸の練習
・台本の読み合わせ
・歌、ダンスの練習
・各シーンの立ち稽古 |
・各シーン立ち稽古
・小道具・衣裳合わせ ・通し稽古
・舞台稽古 |
「連句」って何?
(連句) |
・正岡子規のお話
・教材を用いての連句のお話
・俳句の作成
(1人1句) |
・連句のお話(小話を交えた落語風)
・3つの座に分かれての実作会(各座2巻作成) |
・座を組みかえての実作会
(各座1巻作成)
・絵を使ったしりとり遊び |
ゴッホになろう!
(美術) |
・ひまわりや作品例の鑑賞
・画面構成、大きな筆を使ったひまわりの描画
・色面構成、彩色・完成した作品の鑑賞 |
・将来の夢の発表
・版画制作の流れの説明
・ニードルの使い方による表現の違いの説明
・インクのふき取り方等による刷り上りの違いの説明
・自分の夢の版画による表現 |
・果物、野菜等を組み合わせた静物画の作成
・友達をモデルにした人物速写 |
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開校式 |
知り合いが誰もいなかったり、合宿体験が初めてだったりと、初日の子どもたちは、やや緊張の面持ちでしたが、文化に触れながら、一緒に協力して一つのものを作りあげたり、体を動かしたりする中で、みんな仲良くなることができました。
初日が平日ということもあり、東予地域及び南予地域から参加する子どものために、往路無料バスを運行しました。会場のある中予地域だけでなく、東予地域及び南予地域からもたくさんの参加があったのは、この無料バスの運行も一因と思われました。
また、期間中は、看護師が1名常駐して子どもたちの健康管理を担当しました。
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1.目指せ名人!(将棋)
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詰め将棋の練習 |
初めて将棋を体験する子どももいれば、普段から将棋に親しんでいる子どももいて、レベルは様々でした。
そのような中、ルールを知らなくても遊べる跳び将棋大会から始まり、その後、ルールを知らない子どもが駒の動き方を覚えている間、ジャンケン将棋大会を開催。将棋が強くなくても、ジャンケンが強ければ勝つことが出来るジャンケン将棋では、子どもたちの元気なジャンケンの掛け声とともに、あちらこちらで歓声があがりました。
翌日からは、レベルに合わせた詰め将棋や駒落ち定跡など、将棋の基本を学んだうえで、対局にも挑戦しました。時間を忘れて、夢中で将棋を指す子どもたちの姿が大変印象的でした。
最終日の成果発表では、全員が交代で1手ずつ将棋を指しました。今回初めて将棋に触れた子どもも、舞台でみんなと一緒に楽しく将棋を指すことができました。
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2.太鼓であそぼ!(和太鼓)
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リズムにのって基本練習 |
和太鼓を間近で見るのが初めてという子どもたちばかり。
指導者による演奏を鑑賞した時は、和太鼓から響く大きな音に驚きながら、食い入るように見入っていました。
バチを持っての基本練習が始まると、みんな楽しそうに、力いっぱい大きな太鼓を叩いていました。慣れないリズムを覚えるのが少し難しそうでしたが、指導者を真似しながら練習に励んでいました。
また、篠笛も体験しました。篠笛は音を出すだけでも大変と言われる楽器ですが、初めて篠笛を手にしたにも関わらず、2泊3日という短い期間で、太鼓に合わせてうまく演奏できるようになった子どももいました。
成果発表では、和太鼓と篠笛が調和した力強いオープニング演奏を披露し、会場が大いに盛り上がりました。
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3.君が主役だ!(演劇)
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ミュージカルの様子 |
「縄なし縄とび」や「動物になる」などの劇あそびを通じて、実際に体を動かしながら演劇の基本を体験した後、配役オーディションを経て、全員でミュージカル「ピーターパン」を演じることになりました。 役の気持ちを感じて表現すること、恥ずかしい気持ちを忘れることなど、練習を通じて、役になりきるために大切なことを学びました。
台本には、台詞だけでなく歌やダンスも盛り込まれていましたが、それを2泊3日の練習で堂々と発表した子どもたちの演技に、保護者からは驚きの声が寄せられました。
これは、夜、部屋で台本を読んだり、早朝から皆で集まって自主練習をしたりと、子どもたちがそれぞれの役を演じることに、喜びと責任を感じながら、全員で協力し合って創りあげたからこその結果でした。
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4.連句って何?(連句)
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自分が作った句の発表 |
「連句って何?」と題した教室名のとおり、俳句は知っているが連句は知らないという子どもばかりでスタート。そのような子どもたちのために、落語風に小話を交えながら、連句についての面白いお話がありました。
その後、3つの座に分かれ、初めての実作会にのぞみましたが、最初は緊張して、1つの句を作ることが難しくて苦労している様子でした。次第に色々なアイデアが出てくるにつれてどの座も次々と句を作ることができるようになり、最後には9つもの連句を作ることができました。
また、実作会の合間には絵を使ったしりとり遊びなどもあり、楽しみながら連句を体験することができました。
成果発表では、実作会で子どもたちが作った連句がスクリーンに映し出され、子どもならではの、やわらかい発想で作られたユーモアあふれる句に、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
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5.ゴッホになろう!(美術)
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ひまわりの絵に挑戦 |
今回の教室では、4つの作品を作りました。
初日は、大きな筆で大きな用紙にひまわりを描くことに挑戦しました。普段は絵をていねいに描くことを心がけているという子どもからは、大きく大胆に書くことが楽しいという声が寄せられました。
翌日は、それぞれの夢を版画で表現しました。制作の流れや作品例を見ながら、ニードルの使い方によって表現に違いがあることなどの基礎を学び、表現することの難しさや面白さを体験しました。
最終日は、果物や野菜などを組み合わせたセザンヌのような静物画や、友達をモデルにした人物速写に取り組みました。個性豊かな力作は成果発表で披露され、大きな拍手が贈られました。
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6.放課後活動・レクリエーション
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ペットボトル転がしリレー |
子どもたちの緊張を解きほぐして親睦を深めることで、文化体験教室をより充実したものとするため、NPO法人愛媛県レクリエーション協会及び日本ボーイスカウト愛媛県連盟から講師をお迎えし、放課後活動を2回、教室の合間でのレクリエーションを1回実施しました。
チーム対抗のゲーム大会や五感を使ったクイズなどが用意され、大きな声で仲間を応援したり、お互いにアドバイスをしたりして、他の教室の子どもたちとも楽しく交流することができました。
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7.成果発表・修了式
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修了証の授与 |
県生涯学習センターの県民小劇場において、2泊3日の成果を、保護者や他の教室の子どもたちに披露する成果発表及び修了式を開催しました。成果発表では全員が舞台で発表をし、また、修了式では子どもたちに修了証が授与され、3日間の頑張りが称えられました。
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最終日に子ども及び保護者を対象にしてアンケート調査を実施しました。
【子ども】
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5. 文化体験教室で学んだことを教えてください。(抜粋)
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全く出来なかった将棋が少しできるようになったし、放課後活動も楽しかった。(将棋) |
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みんなと協力して生活することで人との付き合い方も将棋も上手くなりました。(将棋) |
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めったに見ない篠笛や、めったにたたけない和太鼓をたたけて良かったです。(和太鼓) |
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文化のことを広めると、いろんな人と仲良くなれる。(和太鼓) |
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一人でするよりみんなで協力したらとても強いパワーになること。(演劇) |
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何でも恥ずかしがらない事とか気持ちを考えるとか、いろいろよく学べた。またしたい。(演劇) |
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連句の作り方・連句は何人かいると作るのが楽しいということ。(連句) |
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連句のやり方や昔の歴史など、ちょっと難しいところもあったけど連句のことがよく分かりました。(連句) |
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絵の楽しさやゴッホやセザンヌの絵のすばらしさを学びました。絵で間違えたと思ってもそれは間違いではないということも学びました。(美術) |
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絵は(線)強弱をつけたり、リズムを出すとよい。自分の個性を出す。(美術) |
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6.「文化」のイメージはこれまでと比べて何か変わりましたか。
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すごく前からあって、古いイメージがあったけど、今も必要なものってことが変わりました。 |
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前まで「文化」といったら、何かの職人さんがやるものや、歴史的で難しいイメージがあったけれど、今では私たちも楽しめることがわかりました。 |
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今まで「文化」は難しいイメージだったけど、体験して楽しいイメージになった。 |
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文化のことについて、もっともっと知りたいなあと思いました。 |
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文化がおもしろくなってきた。 |
【保護者】
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4.成果発表の感想をお聞かせください。(抜粋)
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短時間ですごい技術の習得に驚きました。子どもが真剣に取り組んでいる姿に感動です。 |
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どの教室もとても楽しく学べたようで、発表会によくその雰囲気がでてました。 |
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各コース想像していたものより、はるかに素晴しい発表でした。来年もぜひ参加させ文化の素晴しさを感じてほしいと思います。子供ってすごいですね。 |
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3日間の短い時間、子供達が集中して勉強出来た事がよくわかりました。どの教室もとても良かったです。 |
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3日間で習得することは難しいと思いますが、その入口を体験することで、そのよさを味わえたのではないかと思います。 |
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5.
その他ご感想、ご意見などございましたら、お知らせください。(抜粋)
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短時間で初めての友達を作りながら、みんなで1つの事を作りあげていき、すばらしいと思いました。今後この体験は子供にとって、いろいろな経験をするなかで役に立つと思います。ありがとうございました。
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全体的には、子供達の一生懸命な姿を真近に見て、文化に触れる大切さを子供達それぞれ学ぶことができよかったのではないでしょうか?古きよき時代を守ることと、いろんな子供たちとふれあい友情を深めることができ、すばらしい企画だと思います。また機会がございましたら、よろしくお願いいたします。 |
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たくさんの子どもたちから申込みがあり、参加者は抽選で決定しました。
(1)応募者数 234名
(2)参加者 95名(5名欠席)
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このこども文化体験教室は、本県文化の活性化と次世代へ文化の継承を図ることを目的として実施したものです。今回の成果を受け、今後も将来を担う子どもたちに、様々な文化に触れる機会を提供する事業に、積極的に取り組んでまいりたいと思います。
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「『えひめ教育の日』制定宣言」に謳われた趣旨、特に、その中の“未来を担う子どもたちが、愛媛で生まれ育ったことを誇りとし、明るく、生き生きと育ってくれることが、私たちの願いであり、その環境を整えていくことは、私たち大人の責務”とあります。その宣言内容に則り、将来、子どもたちが一生を通じて、郷土の歴史・文化を誇り、周囲に紹介できる健全な郷土意識を形成することに寄与するために次の事業を実施しました。
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1 えひめの文化財を使った学習教材(オリジナルDVD及び小冊子)の作成
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えひめ教育月間の趣旨に則り、ふるさとを愛する心を持つえひめの子どもたちを育て、将来のえひめの発展と情報発信に寄与するために、地域の文化財を使った学習教材としてオリジナルDVD及び小冊子を作成・配布しました。 |
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(1)作成部数及び配布先
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DVD 1,100部(小中学校・高校・図書館・市町・他都道府県等) |
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小冊子 3,500部(DVD配布先に加えて、小学校6学年から中学校2学年までの各学級) |
(2)作成方法
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文化財専門家及び教員10名で構成する「ふるさとの歴史・文化再発見学習教材作成委員会」の意見を聴きながら、映像作成会社に委託し作成しました。 |
(3)視聴対象
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中学1年生(ただし、小学生の視聴可能に配慮しました。) |
(4)構成
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東・中・南予地方ごとに各10のテーマ(1テーマ約3分)と、愛媛県の概要の4テーマ(1テーマ約2分)で構成しました。
東・中・南予の各テーマは、地方別及び歴史・自然等の分野別で選択し、視聴することができます。
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最初の画面 |
愛媛県を選択した画面 |
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東予地方を選択した画面 |
歴史【原始】を見るを選択した画面 |
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(5)テーマ、学習のねらい及び取扱う文化財
東予地方
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中予地方
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南予地方 |
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2 「ふるさとの歴史・文化再発見!」どこでも授業の実施状況
学習教材として作成したDVD及び小冊子を活用した授業を、次のとおり県内の小中学校6校で実施しました。
すべての実施校において、児童生徒から活発に意見や質問があり、「自分たちが住んでいる地域には、今まで知らなかった素晴らしいものがあることがわかって良かった。」などの感想が述べられました。
また、教員からは、「普段の地域学習をより深めることができた。」「DVDは十分授業に活用できる内容だ。」などの感想がありました。
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宇和町小学校の授業 |
大三島中学校の授業 |
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角野小学校の授業 |
久米小学校の授業 |
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中島中学校の授業 |
松野西小学校の授業 |
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3 「ふるさとの歴史・文化再発見!」親子バスツアーの実施状況
親子で地域の文化財に直接触れ、ふるさとの誇れるものを再発見する機会を提供するため、次のとおり親子バスツアーを実施しました。
参加者からは、「知らなかった価値ある文化財を知ることができて良かった。」、「普段、見せられない古墳の内部などを子どもに見せられて良かった。」、「山登りはしんどかったけど、その分、思い出になった。」などの感想がありました。
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コース1の状況 |
遊子水荷浦の段畑 |
笠置峠古墳 |
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開明学校 |
宇和町卯之町伝統的建造物群保存地区 |
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コース2の状況
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小島砲台跡(南部砲台) |
小島砲台跡(中部砲台) |
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妙見山古墳 |
北条ふるさと館 |
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コース3の状況
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向山古墳 |
別子銅山記念館 |
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東平(第3通洞) |
東平(貯鉱庫跡) |
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4 「ふるさとの歴史・文化再発見!」スタンプラリーの実施状況
地域の文化財に触れる機会の契機とするため、次のとおり県内の文化財関連の博物館及び学習施設を巡るスタンプラリーを実施しています。
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(1)実施期間 平成22年11月1日・月曜日から平成23年1月31日・月曜日 |
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(2)スタンプ設置箇所 県内の文化財関連の博物館及び学習施設
※ 詳細はこちらをクリックしてください。
スタンプラリー用台紙(表):スタンプ設置場所の地図 PDFファイル301KB
スタンプラリー用台紙(裏):チェックポイントの一覧 PDFファイル475KB
※ 開館時間・休館日などにつきましては、各施設に事前にお問合せください。
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(3)応募方法
県内の小中学生にスタンプラリー用台紙及びチラシを配布します。また、スタンプを設置している各施設でも配布しています。応募は、5箇所以上の施設のスタンプを押印した台紙に必要事項を記入のうえ、50円切手を貼って文化財保護課へ郵送してください。
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(4)景 品
スタンプラリー用台紙に5箇所以上のスタンプを押印した応募者から、先着で300名に県内文化財を扱ったオリジナルDVD及び小冊子を贈呈します。
さらに、スタンプラリー用台紙に10箇所のスタンプを押印した応募者から抽選で10名に県内文化財のオリジナルジグソーパズルを贈呈します。
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