特集
総合科学博物館特別展「ディノミュージアム」のみどころ
生涯学習課
歴史文化博物館新常設展示「密●空と海」オープン予告
生涯学習課
美術館企画展
「アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソールー写実と幻想の系譜ー」開催報告
文化財保護課

総合科学博物館特別展「ディノミュージアム」のみどころ
生涯学習課

1 はじめに
 愛媛県総合科学博物館では、平成24年7月14日~9月23日までの間、夏の特別展「ディノ・ミュージアム ~恐竜の生態と進化~」を開催しています。この特別展では、全長12m、国内最大級となる「ティラノサウルス」の全身骨格(複製)をはじめ、世界に数例しかない「カマラサウルス」の“こども”の全身骨格(実物)などや国内で発見された恐竜化石など、約80点の貴重な標本とともに、恐竜のキホンから最新情報まで紹介しています。


2 注目の恐竜化石
(1)ティラノサウルス全身骨格(複製)
 全長12メートル、国内最大級の標本です。1908年にアメリカ・モンタナ州で発見されたもので、実物化石はアメリカ自然史博物館(ニューヨーク)にあります。ティラノサウルスが生まれてからどのように成長したかを再現した復元模型も展示します。

[所 蔵]天草市立御所浦白亜紀資料館


(2)カマラサウルス全身骨格(実物)
 カマラサウルスは、ジュラ紀にいた体長18メートルほどになる首の長い恐竜のなかま(竜脚類)です。この標本は、アメリカ・ワイオミング州で発見された全長5メートルの“こども”の化石です。こどもの化石は壊れやすく化石として残りにくいため珍しく、この全身骨格は、世界に数例しかないとても貴重な標本です。

[所 蔵]群馬県立自然史博物館


(3)シノサウロプテリクス全身骨格(複製)
 白亜紀の小型の羽毛恐竜。はっきりと「羽毛の痕」が残されています。羽毛を持つ恐竜化石の発見によって、小型の肉食恐竜が鳥へと進化したという考えが多くの支持を受けるようになりました。

[所 蔵] 群馬県立自然史博物館



(4)スピノサウルスのあご(実物)
 
最大級の肉食恐竜・スピノサウルスの左上あごの化石で、円すい型の歯が特徴。モロッコで白亜紀の地層から発見されたものです。

[所 蔵] 群馬県立自然史博物館


(5)群馬県産スピノサウルス(複製)
 
群馬県で発見された日本で唯一のスピノサウルス類の歯です。四国で唯一の恐竜化石・徳島県産イグアノドン類の歯や熊本県の獣脚類化石も展示します。

[所 蔵] 群馬県立自然史博物館



(6)恐竜の糞化石(実物)
 形にパターンがあることや地層の中での様子から、糞の化石だと判断できます。また、糞化石の中に動物の骨などが残されていれば、恐竜が何を食べていたのか知ることもできます。
[所 蔵] 愛媛県総合科学博物館




3 恐竜をしらべよう!
 「恐竜をしらべよう!」コーナーでは、展示物を観察しながら恐竜について調べたり、骨格図からティラノサウルスの復元図を描いたりすることができます。



4 おわりに
 近年、多くの恐竜化石の発見により、恐竜の生態や進化を解き明かす研究が飛躍的に進んでいますが、それでも、恐竜について分かっていることはほんのわずかです。今回の特別展では、たくさんの貴重な恐竜化石を間近で観察することができます。ぜひ、じっくりと化石を観察しながら、恐竜達がどんな姿でどのように暮らしていたのか、思いを馳せてみてください。



歴史文化博物館新常設展示「密●空と海」オープン予告
生涯学習課

 愛媛県歴史文化博物館では、9月8日(土)から弘法大師空海の新展示をオープンします。世界的に誇ることのできる地域資源「四国遍路文化」の根底である空海の生涯を人形群で表現し、高い芸術性で国際的評価を得ている和紙彫塑家・内海清美氏の作品「密●空と海」の展示です。展示される和紙人形には大洲和紙や川之江手漉き和紙を使用しています。その和紙人形約200体によって空海の半生を表現し、音響や最新LEDを使用することで魅力的な展示空間を演出します。




美術館企画展
「アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソールー写実と幻想の系譜ー」開催報告
文化財保護課

 美術館では、平成24年6月30日から8月26日まで、「アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソール―写実と幻想の系譜―」展を開催しました。
 近代ベルギー美術を代表する画家、ジェームズ・アンソール(1860-1949)の作品と、アンソールが影響を受けた画家の作品合わせて約100点をご紹介し、アンソールが追求した写実と幻想の背景をたどりました。
 また、会期中は、龍野有子氏(岡山大学文学部准教授)による講演会や当館学芸員によるフロアレクチャーなども開催しました。



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