学校紹介

~地域の自然とともに~
四国中央市立長津小学校 教諭 井川 美知代

 本校は、四国中央市西部に位置し、児童数224名の小規模校です。校区には、北に燧灘、南に赤星山を臨む平野部にあり、田畑が多く、豊かな自然に恵まれた環境にあります。そこで、学年に応じてふるさとの自然にふれあう活動を取り入れ、豊かな自然と関わることによって、地域の人々の自然に対する思いや苦労に気付いたり、自然を大切にしていこうという思いを高めたりしていく活動を行ってきました。また、平成23・24年度「森はともだち」推進事業研究指定を受けたことを機に、自ら課題を見つけ解決してきたことを全校の友達や家族、そして地域に発信していく機会も設けました。それらの活動について紹介させていただきます。

 1年生は、紅葉が深まった秋に「新居浜市民の森」に行き、森の探検をしました。市民の森は自然が豊かでいろいろな種類の落ち葉や木の実を集めることができ、自然に親しむことができました。持って帰った木の実で、迷路やこま作りなどをして楽しみました。

2年生 生き物探しの様子
 2年生は、地域の東宮海岸に行き、生き物探しをしました。広い砂浜で思いっきり遊び、自然の雄大さやすばらしさを感じることができました。また、やどかりや貝などたくさんの生き物を採集することもできました。帰りには、海岸のごみ拾いをしたり片付けをしたりすることによって、ふるさとの自然を大切にしようという気持ちをもつことができまし
た。

3年生 地引き網の様子
 3年生は、東宮海岸で地引き網の体験活動をしました。事前に、漁師さんにインタビューしたいことを考え、分担して準備しました。当日は、保護者の方が大勢参加し、地元の漁師さんの協力を得て地引き網を引くことができました。捕れた魚を触ったり、バーベキューをして食べたりして自然の恵みを感じ取ることができました。漁師さんからの聞き取りでは、仕事の大変さや海を守ることの大切さを理解することができました。

4年生 登山の様子
 4年生は、地域の方や保護者の方と一緒に地域にある赤星山の中腹の機滝まで登山をしました。森や滝の様子を観察したり、手作りの橋を渡ったりすることで、児童は、10年の歳月をかけて赤星ラインを作った曽我部友吉さんの思いを感じたり、自然のすばらしさを体感したりすることができました。現在も赤星山を守るために努力している方から聞き取りもし、地域の豊かな自然を守っていこうという気持ちをもつことができました。

5年生 里芋づくりの様子
 5年生は、地域の特産物である里芋づくりをしました。里芋についての調べ学習や、里芋の観察や収穫、畑の手入れなどの活動を通して、ものをつくり育てることの苦労や大切さについて考えることができました。里芋づくりでは、地域の方に何度も来校してもらい、畑の手入れなどについて教えてもらいながら、一緒に活動しました。収穫した里芋で、大勢の保護者と共に芋炊きを作り、会食もしました。里芋づくりでお世話になった方も招待し、さらに交流を深めました。また、地域の特産物のよさや地産地消についての理解も深めることができました。

 6年生は、赤星山の頂上まで登山をしました。珍しい植物や生き物、変化する周りの木々の様子を見逃さないよう写真を撮ったり、ゲストティーチャーの方の話を熱心に聞いたりしながら、課題解決に向けて活動することができました。さらに、赤星山に深く関わっている地域の方からの聞き取りをし、ガイドブックを作成しました。赤星山への思いや自然と関わることの楽しさ、自然を守ることの大切さを伝え、赤星山の自然を守るために自分なりにどうしていけばよいかを考えることができました。

 各学年学習したことを全校の児童に発信し、思いを共有する場として、「森はともだち集会」を行いました。他の学年は、発表の内容について分かったり気付いたりしたことを、自分がしている学習や体験と結びつけて感想を出し合いました。こうして自然や植物を大切にしようという思いを共有し合うことができました。

 このように地域の自然と積極的にふれ合う活動を通して、児童は自然への関心を高め、自然と親しむ楽しさを味わったり、ふるさと長津の豊かな自然のよさを改めて感じたりすることができました。また、専門的な知識や経験のある地域の人々と交流することで、自然に対する思いや苦労を知り、地域の人々の自然を守り大切にしていこうとする生き方を学ぶこともできました。これからも、ふるさとや自然を愛し、大切にしていく児童を育てていきたいと思います。


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