私は子どもたちと体を動かすことが大好きです。子どもたちが顔を真っ赤にして汗をかき、仲間とともに目標に向かってがんばっている顔を見るのが、大好きです。そのために、教師という仕事を選びました。
幸せなことに、新採から40歳まで長年体育主任をさせていただきました。その間、教科体育はもちろんのこと、放課後の水泳指導や陸上指導に力を入れてきたつもりです。本校ではそれらに加えて、後輩のすすめで30人31脚(H19~21)にチャレンジし、大会が打ち切りとなった翌年からはロープジャンプ(H22~)に取り組むようになりました。
本校では5月の運動会後、6・7月は水泳練習、8月は苦手な子対象の水泳教室、9~11月は陸上練習に取り組みます。ロープジャンプ部(3~6年生・89名)は、それらに加え、年間を通して縄跳び運動に取り組みます。練習内容は、「宇和町小縄跳び検定カード」をベースとした個人練習、ITスタジアム種目の「8の字ジャンプ」、ダブルダッチ、そして、大会種目である大縄跳びと多岐にわたっています。基礎となるランニングやラダートレーニング、ミニハードルトレーニングなどと組み合わせ、強くてしなやかな体つくりを心がけています。
昨年度は全国優勝させていただきましたが、一昨年度は全国の壁に泣き、その前の年は、四国大会で涙を流しました。悔しくて悔しくて、涙が止まらないほど泣きました。がんばった分だけ悔しかったのでしょう。しかし、その後の子どもたちは悔しさがバネとなり、ものすごい力がわいてきたのです。
1本のロープで子どもたちの心がつながりました。先輩と後輩がつながりました。他校とつながりました。地域とつながりました。保護者もつながりました。
そして何より「運動に取り組む意識」がシーズンや年度を超えてつながりました。これが一番大きいことだったかもしれません。水泳大会が終わっても、陸上大会が終わっても年間を通してずっと継続している「大好きなスポーツ」があり、学校体育と社会体育の隙間を埋めるような存在。それが本校ロープジャンプ部なのです。
平成26年2月8日(土曜日)伊予市民会館で行われる四国大会に4チーム(80名)が出場します。そして、四国一になったチームが平成26年3月30日(日曜日)に東京で行われる決勝大会に進むことができます。もちろん、日本一2連覇を狙って練習をしています。しかし、勝つこと以上に大切なことをたくさん学ぶことのできるこのロープジャンプを、心の底から楽しんで練習しています。
県陸上運動記録会も終わりました。いよいよ本格的な練習を始めます。今年は次のことを肝に銘じて子どもたちといっしょに夢を追いかけます。
◆練習とは、「堂々と失敗する場を提供する」ということである。
◆「静」と「動」のめりはりを付け、プレッシャーとリラックスの両方を重視する。
◆強い自分、強くなる自分たちを、しっかりとくっきりとイメージさせる。
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学年や性別に関係なく同じ目標に向かって声を掛け合い、汗をかく。その幸せな時間を大切にしていきたいと思います。
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