学校紹介



愛媛県立川之石高等学校長 染田 祥孝


〔重点努力目標〕

 

梢は高く、根は深く、

   葉は青々と蔭をなし、 

      人の心を憩わせよ

 

 -高い志を育み、自己を鍛え、社会に貢献しよう-

1 はじめに
 本校は南予唯一の総合学科の学校であり、設置教科は共通教科に加え、農業、商業、福祉と充実しており、そのため生徒の進路も多方面に広がっています。また、「地域にとってなくてはならない学校」をマニフェストの1つに掲げ、積極的に地域の方々に対して、授業や特別活動における講師等の協力をお願いしています。また、地域の行事や活動にボランティアとして主体的に参加することで、社会に参画することへの意識付けを行い、卒業後多岐にわたる進路先で活躍できる生徒の育成を目指しています。今年度は339名の生徒が在籍し、来年度より県立として唯一の福祉系高校となる予定です。
2 本校の教育活動 
 

()総合学科の概要

 科学技術の進歩や経済の発展に伴い、高等学校で学ぶ生徒の興味・関心、進路希望は多様化しています。そのような社会や生徒の変化に対応するため、総合学科は誕生しました。本校では、生物生産系列や福祉系列サービスなど6つの系列を設けるとともに、多彩な普通科目と専門科目を全部で218講座開設して、大学進学から就職まで幅広い進路に対応できるよう、生徒一人一人の主体性を尊重し、個性を伸ばす教育を行っています。

()校訓

 『自学』

   自発的学習は生徒の本分である。次代を背負う者の意気をもって真理の探究に精進する。

『誠実』

   自他人格の尊厳を自覚し、誠実な自己の形成に努め、真の自由と平和な気風を樹立する。

『審美』

   自然に親しみ、美を愛好する高い情操を培い、心に理想の光を掲げる。   


を校訓として掲げ、教育活動を展開しています。

 

()教育活動の成果
 

 総合学科では、一貫性ある自己理解や進路実現のための指導を徹底して行い、進路希望、習熟度に合わせて少人数の授業が多く開講されるため、生徒一人一人が自分の理解に応じた勉強ができ、専門分野をより深く学習することができます。その結果、平成25年度の生徒の授業満足度は98.0%(96.)、資格試験合格者は642(506)名、合格率は74.(61.)%となっているほか、国立大学にも3名合格するなど、すべての生徒が希望進路を実現しています。( )内は、平成24年度の数値

 また、今年度の県総体には、昨年度を大幅に超える134名の生徒が参加しました。四国大会には陸上競技部がハードルと走り高跳びで2名、女子卓球部がシングルスで1名、女子ソフトテニス部が団体と個人1ペアで計8名が出場しました。また、インターハイには、女子ソフトテニス部2名が個人戦に、陸上競技部1名が400mハードルに出場します。文化部においては、報道部(写真部)が第38回全国総合文化祭で奨励賞を獲得したほか、第12回全国高等学校対抗民家町並みフォトコンテストに出場します。


()ボランティア
 

本校では、ボランティア活動の取組を評価する独自の認定制度を設け、地域に根付いた活発なボランティア活動を行っています。1年間でボランティア活動を20時間以上実施した生徒には、1か年ボランティア活動認定書を授与します。また、3年間活動を継続し、各年次でボランティアを20時間以上、かつ3年間のボランティア活動合計時間が70時間以上の生徒には3か年ボランティア活動認定書を授与しています。平成25年度は、ボランティア活動認定者117(99)名、ボランティア活動参加者777(565)名と、地域に貢献する生徒の活躍が多数見られました。( )内は、平成24年度の数値


 

()創立100周年記念行事を次のとおり、実施いたします。

 

開講記念式・講演    4月10日() 講師:城岡陽志氏(同窓会関西支部事務局長)

 記念野球招待試合      4月26日() 済美高等学校・明徳義塾高等学校

 記念航空写真撮影    6月30日()  生徒、教職員、保護者、同窓生等 計452名

 記念体育祭            9月 7日()  全校応援、近隣の中学生招待リレー

 記念式典・記念講演会 10月31日()  講師:坪内稔典氏 ゆめみかんでの開催

 記念川高祭      11月 1日()  ブライダルショー、各年次による催物

 記念ウォーク     12月12日() 伊方実践農業学校跡地を経由して本校まで、

                    メロディーラインをウォーク。

 

 記念野球招待試合では、済美高等学校と明徳義塾高等学校をお招きし、高校球児の溌剌としたプレーに観客の皆様から多くの拍手と声援をいただきました。記念航空写真撮影では、保護者や同窓生、地域の方々にも御協力いただいてグラウンドに大きなシンボルマークをかたどった人文字を制作することができました。また、創立100周年を記念して、テーマ、シンボルマークを募集するとともに、各種行事で使用できるよう、本校のヒマラヤ杉をイメージした記念Tシャツ、マフラータオル、ペーパーウエイトを制作しました。

記念テーマとシンボルマーク

 

    究めよ真 鵬のこころざしもて

       伝統を継承し 新たな歴史を刻め


 
3 おわりに
 本校は、大正3(1914)年4月に、伊方実践農業学校として開校して以来、地域・社会を支える有為な人材を数多く輩出し、本年度は100周年を迎えました。この100年の間には、女学校、新制高校、定時制など様々な流れ・変遷がありましたが、とりわけ、平成8年度からは県下に3校しかない県立の総合学科として、これまでの伝統の上に新たな歩みを刻んでいる学校です。

 本校の原点である伊方実践農業学校には、初代校長として札幌農学校でクラーク博士の薫陶を受けた小島喜作先生が赴任され、「土を愛せよ」の精神のもと、日々生徒と共に汗を流して、「知」「徳」「体」のバランスのとれた教育を行いました。その伝統を受け継ぎ、本校は、現在、校訓「誠実」を中心に据えて、体験学習を多く取り入れ、総合的な人間力の育成に努めているところです。