新規事業

愛媛/松山ミュージアム・ストリート連絡協議会の活動について

 平成28年10月20日に、愛媛/松山ミュージアム・ストリート連絡協議会が結成され活動を開始しました。設立趣旨や会の概要、事業内容、今後の活動予定等についてお知らせします。

1 設立趣旨

 松山市城山公園から道後公園の間に所在するミュージアムの施設相互の連携を図ることで、多くの方々に質の高い芸術・文化鑑賞等の機会を提供する。

2 参加施設

 愛媛県美術館、坂の上の雲ミュージアム、セキ美術館、道後公園湯築城資料館、萬翠荘、ミウラート・ヴィレッジ、松山市立子規記念博物館、松山城二之丸史跡庭園、秋山兄弟生誕地(平成29年度から参加)

<平成29年度総会の様子>
3 平成28年度事業内容

(1) 一般社団法人「お城下松山」発行の「お城下パスポートvol.2」(平成28年12月1日~平成29年5月31日)への特典掲載
 各施設の入館料や商品売価の割引が掲載されている。

(2) アンケートの実施と内容の検討

① アンケート回答者数 504名

② 実施時期 平成29年1~2月

③ 回答者の主な年齢層

40代 27.4%、50代 21.0%、30代 16.1%、60代 11.5%

④ 回答者の主な職業

福祉団体 11.8%、公務員 8.9%、農林水産団体 7.3%、金融団体 7.3%
その他(教員・教育者、学生、マスコミ関係、経済団体、社会教育団体など)

⑤ 主な質問

ア 愛媛/松山ミュージアム・ストリート連絡協議会を知っていますか。

知っている 25.8%  知らない 72.6%

イ 連携事業としてどの分野に力を入れればよいと思いますか。

作品鑑賞 11.6%  共通割引 10.8%  創作活動 10.1%
教育活動 9.9%  広報の充実 9.3%  など

ウ どのような団体等と連携していくべきと思いますか。

学校 12.2%  商店街等振興団体 10.8%  金融機関 10.0%
マスコミ 10.0%  学生 7.5%  など

エ 連携事業に関してどのような考えをお持ちですか。(自由意見)

○ 一つ一つの館をゆっくりじっくり鑑賞できるよう、日数をかけてめぐるプランがあれば利用したい。

○ ミュージアムが連携することによって、相乗効果で魅力が発信できると思う。

○ これまでなかったのが不思議です。有機的な連携をめざし、各館所蔵の資料や展示物の相互情報交換や貸し出しを検討してはいかがでしょうか。

○ 全体を通して連携を考えると難しい。数館ずつでも共働できる活動から始めて、活動している様を見せていくことが良いように思う。

○ 美術館一日フリーパスをつくる。

○ スタンプカードを作って、各施設を回ると県産品や県内企業とコラボしたものをもらえるようにする。

○ 交通機関との連携でバス代の割引とか。

○ 子どものころからミュージアムに親しむ習慣をもつことができる取り組みをしていただければと思う。

○ facebookやtwitterなどのSNSで情報発信を行うと、若年層にも興味を持ってもらえる。

○ 相互に連携した広報を行うことが活動・事業の活性化につながると思う。

○ 駐車場の確保ができれば、多くの市民が足を運ぶのではないか。

○ 共通テーマを設定し、限定期間に共通・関連するイベント等を行う。

○ レストランで、それぞれの行っているイベントにちなんだ期間限定メニューを出す。

○ 連携する意味を話し合うシンポジウムなどを開く。

○ 博物館の専門職である学芸員同士の交流促進、学芸業務の成果の共有、学芸員の資質向上等において、連携の成果が期待できる。

○ メリーゴーラウンドに各美術館がぶら下がっているような楽しい雰囲気づくりができたら子どもたちも行きやすい。

○ 形だけに終わらないような“動き”のある取り組みを期待している。

 平成29年3月23日の幹事会において、上のアンケート結果や意見についての評価を行い、今後、「連携事業」としてどのような分野に力を入れ、どのような団体等と連携していくべきか、平成29年度の幹事会等で検討していくこととなりました。

(3) 共同パンフレットの作成

① 名称 えひめ/まつやまミュージアム・ガイド

② 目的

 県内外からの観光客を対象に、松山市内の城山公園から道後公園の間に所在する9つの団体の施設への誘導、集客を図り、文化的おもてなしの充実に資する。

③ 発行部数 20000部

④ 内容

・ 参加9団体の概要、住所、電話番号、ホームページアドレス

・ スマートフォンで詳細な情報が手軽に読み取れるQRコード

・ 9団体の位置や交通アクセスが一目でわかる松山市内地図

・ 各団体の入場料金の割引等のクーポン

・ 平成29年度の展覧会やイベントのスケジュール

⑤ 仕様

・ A3横 ジャバラ四つ折り

・ 繰り返しの使用に耐える厚手の紙に印刷し、周遊に便利なようにポケットに携帯できる。

⑥ 配付場所

・ 参加団体受付窓口

・ 愛媛県観光物産協会(松山市ロープウェイ街)

・ 松山市観光コンベンション協会(ロープウェイ、道後温泉街、JR松山駅、高浜観光港)

・ 松山空港案内

・ 道後温泉旅館組合加盟館等

<えひめ/まつやまミュージアム・ガイド> <松山空港での配置の様子>
4 平成29年度事業(予定含む)

(1) 「山陰・四国三角ルート キーワードラリー」への参加

 山陰・四国エリア間を結ぶ中国やまなみ街道・瀬戸内しまなみ海道経由、また米子自動車道・岡山自動車道・瀬戸中央自動車道(瀬戸大橋)経由高速道を利用した新たな観光ルートの創出、利用促進を図るために実施されるキーワードラリーのポイントとして、愛媛/松山ミュージアム・ストリート連絡協議会の9団体が参加する。

(2) 婚活支援イベントの実施

 愛媛結婚支援センターの協力を得て、連絡協議会の加盟施設を巡る婚活イベントを実施する。

(3) 学芸員同士の交流や研修の機会の充実

① 他県の先進地域の識者を招き、先進事例について学ぶ講演会等を実施する。

② 各施設の所蔵品などをもとに学芸員同士の交流を深め、展覧会等の共同実施の可能性を探る。

③ 県下の美術館や博物館に広く案内をして、愛媛県美術館名誉館長(元文化庁長官)による「美術館、博物館と地域や大学等との連携のあり方(課題)」についての講演会を実施する。