特集

平成30年度学校・家庭・地域連携推進事業
「地域学校協働活動」及び「えひめ未来塾」関係者等研修会
社会教育課
平成30年度愛媛県人権・同和教育研究大会
人権教育課
平成30年度学校・家庭・地域連携推進事業
「地域学校協働活動」及び「えひめ未来塾」関係者等研修会
1 テーマ


「これからの学校と子どもと地域の未来を考えよう」

~コミュニティ・スクールでの地域学校協働活動、えひめ未来塾の実践から~

コミュニティ・スクールって「学校運営協議会」を設置するだけでいいの?
「学校支援活動」と「地域学校協働活動」ってどう違うの?
地域は、学校に頼まれたことだけ協力していればいいんじゃないの?
放課後の学習支援って必要なの?実施するとしたら、どうすればいいの?

 子どもを取り巻く環境の変化や、家庭や地域の教育力の低下による教育課題の解決が求められており、未来を担う子どもたちを健やかに育むためには、学校・家庭・地域が一層連携して教育に取り組む体制づくりを進めていくことが大切です。そのような中、コミュニティ・スクールや地域学校協働活動、放課後の学習支援等をはじめとする地域住民が参画した取組のより一層の推進が求められています。


 そこで、本研修会では、コミュニティ・スクールにおける「地域学校協働活動(学校支援活動)」及び「えひめ未来塾」についての事例発表やワークショップを通して、学校と地域との双方向の「連携・協働」について理解を深めるとともに、地域の実情に応じた活動や課題の解決策を考えることで、これからの地域ぐるみで取り組む教育支援活動や教育支援体制づくりの充実を目指します。


2 今年度の研修

日時 平成30年8月30日(木)13:00~16:40
場所 エスポワール愛媛文教会館(松山市祝谷町1丁目5-33)
日程



参加者
 「学校・家庭・地域連携推進事業」関係者、小中学校教職員、市町教育委員会職員、社会教育関係団体関係者、「学校・家庭・地域連携推進事業」に関心のある方等


3 事例発表の内容

【事例発表①】「コミュニティ・スクールにおける地域学校協働活動」
高知県越知小学校~育て、おち家の子どもたち!~
<平成29年度「地域学校協働活動」推進に係る文部科学大臣表彰受賞>
○ コミュニティ・スクールと地域学校協働本部の関係
○ 地域・保護者による教育活動支援
(横倉山登山・商店街探検・仁淀川の魅力を発信・昔の遊び大会
梅の木川清掃活動・落語教室・・こんにゃく作り等)
○ まとめ
①地域の特色を生かして活動、②できるときに、できることから、③地域コーディネーターの役割が重要

【事例発表②】「えひめ未来塾」
西予市学び舎事業 ~地域ぐるみで子どもの学びを支えよう~
○ 目的:地域住民の参画を得ながら、学習支援を受ける環境を整備することにより、児童生徒の学力向上を図る。
○ 西予市学び舎事業について
・ 市内5か所で実施・対象学年は小4~6年
・ 実施場所は公民館、文化会館、センターしろかわ
・ 毎週土曜日9:00~11:30開講
・ 教員OBを中心とした地域の方が指導
○ 今後の課題
指導者の確保と指導の一層の充実を図るとともに予算の確保に努める。

4 ワークショップ
〇  ワークショップ①では、事例発表を基にグループで感想を交流し合ったり、事例発表に対する質問をまとめたりしました。
 その後、各グループでまとめた質問を短冊に書き、事例発表をしていただいたお二人に答えていただきました。


主な質問内容
Q1 地域コーディネーターやボランティアはどのように選定、登録しているのか。
A1 文書を配布したり、知人を通して直接交渉をしたりしている。
Q2 継続させるための工夫や後継者の育成はどのようにしているのか。
A2 後継者がなかなか見つからない。コーディネーターについては、学習支援ボランティアの中から見つけたい。


○  ワークショップ②では、初めに自分の地域での取組についての情報交換を行うとともに、取組についての課題や、悩んでいること等をグルーピングしていきました。
 後半は、課題や悩んでいること等を解決するたの方法について、みんなで知恵を出し合い、考えました。


ワークショップをしての意見・感想
・ いろいろな方の意見を聞くことで、自分の活動を振り返り、さらに前進する元気や気持ちがわいてきた。
・ 意見交換し合う中で、自分の課題解決のヒントをいただくことができた。


5 参加者のアンケート結果


【事例発表の様子】

【ワークショップの様子】

【ワークショップまとめ】

6 参加者の意見・感想
○ 自校における実践に生かしていきたいと思う。
○ 事業に関する様式集やマニュアルの例など、情報提供を今後もお願いしたい。
○ それぞれの地域の特性を生かして学校・家庭全体が主体となって活動をしている姿に感銘を受けた。
○ 学校教育活動と地域活動の推進を子育ての核としてどう取り組んでいくのか考えてみたい。
○ 情報を集めて自分の地域に合った進め方や学校との協働活動ができるように今後も研修を企画していただけたらと思う。
○ 学校内での研修会の充実はもちろんであるが、地域と学校を連携させる取組を重視することが大切である。
○ 子どもはいつも元気で輝いてる。個々の成長に大きくつなげていけるように活動したい。


地域と学校との連携・協働の輪をさらに広げ、社会総がかりで取り組む教育を一層推進していきましょう。


平成30年度愛媛県人権・同和教育研究大会

 愛媛県教育委員会と愛媛県人権教育協議会は、「差別の現実から深く学び、『部落差別の解消の推進に関する法律』の具現化をめざして、地域ぐるみで人権・同和教育を推進しよう」をテーマに、愛媛県人権教育協議会創立50周年記念大会として、標記研究大会を次のとおり開催いたしました。

【全体会】
 午前中は、ひめぎんホールメイン会場で、全体会を行いました。参加者数は約2,300人で、盛大に開催することができました。

○ 開会行事
 愛媛県人権教育協議会の50年を振り返るスライド上映に合わせた「開会のことば」で始まり、県教育長の挨拶の後、県知事と県議会議長から祝辞をいただきました。また、今年度は、友田義一様と宇都宮和義様が、人権・同和教育推進功労者として知事表彰されました。

○ 動画上映
 「部落差別解消をめざす動画メッセージ」コンテストに応募した中から、優秀作品として選ばれた5作品を作成者のコメントを交えながら上映しました。優秀作品に選ばれたのは、以下の5作品です。
部落差別解消をめざして わたしたちにできること プロジェクト2008若者塾
ころん、見とん。 みんなで人権を考える会「ころん」
わたしは 変わった 愛媛県立松山南高等学校砥部分校
部落差別解消に向けて~大瀬中学校の取組と決意~ 内子町立大瀬中学校
おおずのじんけんばなし おおずのじんけんばなし作成委員会

【分科会】
 午後は、市内6会場で、分科会を行いました。約2,000人が、200~600人に分かれて参加し、部落差別の解消や人権課題の解決に向けて、約2時間、協議することができました。